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燐酸水




燐酸水


睡蓮や花蓮の用土は赤玉土や荒木田土をベースに腐葉土と牛糞、苦土石灰を加えて作っています。

赤玉土は入手もしやすく、無くなったらすぐに調達が可能な汎用性が高い用土なのですが、火山灰土(関東ローム層)なので他の用土に比べて燐酸吸収係数が高いという短所があります。 

燐酸吸収係数は100gあたりどれだけの燐酸を吸収するかという係数で、赤玉土は2000mgと非常に高く一度吸収してため込んでしまい植物が再利用することができなくなります。
そのため一般的な栽培法では燐酸を腐葉土等で保護して(土に接触させない)植物に吸収させる方式をとったりしています。

NETで肥料のことを検索していたところ、菊作りをされている方のHPで燐酸水なるものを見つけました。

燐酸水とは水に過燐酸石灰を混ぜて溶け出した水溶性燐酸を含んだ水のことで、水と過燐酸石灰を混合し2-3日経ってから濁りのとれた上澄み液を採取して使います。

燐酸吸収係数が高いのなら燐酸水をかけて「最初に必要分を吸収させてしまおう」という強引な作戦です。

そこで、この燐酸水なるものを睡蓮や花蓮の栽培に使えないかと考え実験してみることにしました。

燐酸水を作るにはまずは過燐酸石灰を入手しなければなりません。あっちこっちのホームセンターで探しましたが粒状の過燐酸石灰は販売されているのですが粉末状のものが無く、どうしたものかと困っていました。JAに頼むのも時間がかかるので、名前は石灰ですので水に入れると溶けて崩れるかもしれないと勝手に解釈して粒状の物を購入し燐酸水を作ってみました。

とりあえず赤玉土30kg分の燐酸水を作ることにしました。(約14kg袋2つ分)

過燐酸石灰に含まれる水溶性燐酸は14.5%なので必要な過燐酸石灰は約4kgです。

30kg×2000mg÷100g=0.6kg    0.6kg÷14.5%=4.13kg ≒4kg


赤玉土を練るのに必要な水の量は土の約2/3なので30kg×2÷3=20kg=20リットル

角形のペールに20リットルの水を入れて過燐酸石灰を4kg投入し攪拌機で攪拌して混合液を作成しました。(約3%燐酸溶液)

残念ながら過燐酸石灰は思ったほど溶けずに粒のままなのでこのままの状態でしばらくおいておきます。(粒がもろくなって崩れてくれればよいのですが。)

次に用土を作るときはこの燐酸水でを混合してみるつもりです。









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【2009/11/30 23:51】 Water Garden | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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