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熱帯スイレンの冬越し (2012) その3 新越冬法



熱帯スイレン冬越し (2012) その

新越冬法


Berry's Water Gardenでは熱帯スイレンの越冬は加温栽培方式とスティールウール密閉方式で行っています。スティールウール密閉方式の越冬は、例年高い成功率でしたが先冬の越冬では1瓶丸ごと全て目覚めず品種維持できなかったものがいくつか出てしまいました。
特にその年に購入した苗は子株の増殖は見込めず1球だけの越冬になりやすいので、失敗すれば即品種喪失につながります。

悲しいことに昨冬はアメリカから輸入した品種をいくつか無くしてしまいました。

そこで、リスク分散の観点からも複数の方式で越冬させることにしました。

さて、現在熱帯スイレンの越冬方法として知られている方法はいくつかあります。

まず大きく分けると、球根を「堀上げない方式」か「堀上げる方式」に分かれます。

堀上げない方式では加温するかしないかに分かれます。

一番簡単なのは鉢をそのままバケツ等に入れて屋内に取り込む無加温式屋内越冬法です。宮川さんのHPでは成功率99%となっており、置き場所さえ誤らなければこれだけでOKです。

置き場所を選ばないのは、水槽に鉢を入れてヒーターで最低水温を維持させる加温式屋内越冬法です。これなら玄関や離れなどの寒いところでもOKです。

一方、堀上げる方式の特徴は、越冬スペースの制約をなくし、一度に多くの品種を越冬できるよう球根だけを袋や容器に移して越冬させます。球根が露出するのでカビなどに感染しないよう低酸素状態の環境をつくります。

現在知られている越冬法の中でBerry's Water Gardenで実績があるのがスティールウール密閉方式と泥団子方式です。当初は2方式で行っていましたがスティールウール密閉方式の成功率がことのほか高かったので今はスティールウール密閉方式1種類だけにしています。

Berry's Water Gardenでの実績が無いのが乾燥式越冬法とバキューライト埋設式越冬法です。

宮川さんのHPでは乾燥式越冬法が紹介されていますが、「球根をよく乾燥させる」そうでそんなことして大丈夫なのか?と少し怖い気がしています。

バキューライト埋設式越冬法は湿らせたバキューライトに埋める方式で、カビが生えて腐らせるトラブルが多いそうなので怖くて未だ試していません。

また、フエルト式はフェルトを濡らして球根をくるみジップロックに入れて保存する方法で、乾燥式越冬法とバキューライト埋設式越冬法の間の越冬法です。

宮川さんは堀り上げないほうが成功率が高いと言っています。確かに自然のままにしているほうが良いとは思いますが、なんせ品種が多いのでバケツを家の中に並べる訳にもいきません。(嫁の大反対に遭うことうけあいです。)

そこで堀上げない、置き場所を選ばない、場所を取らない越冬方法を考えてみました。題して「そのまんま越冬法」です。(どなたか良いネーミングがあったら教えてください。採用された方にはネオロゼアの球根をプレゼントします。)

この方法はいたって簡単です。

鉢を水から上げて表土の上を土で覆ってしまい、ビニール袋に入れて、空気を抜いて室内で保管します。

うちでは用土の表面を赤玉土の中粒で覆っています(化粧土)ので球根の上の用土を取り除き新しい用土で覆いました。

そのまんま越冬法




容器を水鉢から取り出します。
 




球根の上部の土を取り除きます。
 




赤玉土を練って球根を用土で覆います。
 




1個ずつビニール袋に入れます。
 




空気を抜いて口を縛って閉じます。
 




温度変化の少ない容器に入れて

来年の5月まで保存します。 


ちなみに保管容器として一番良いのは発泡スティロール製の箱です。

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【2012/12/09 22:10】 熱帯スイレンの冬越し対策 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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