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熱帯スイレンの冬越し その2 (ムカゴ種編)


熱帯スイレン
冬越し その2(ムカゴ種編) 



先週、やっとムカゴ種以外の熱帯スイレンの冬越し作業に着手しました。(BLINKは作業完了)
あと残りはムカゴ種と一部の昼咲き種だけです。

熱帯スイレンの冬越しは開花時期が終わる9月頃から肥料を切らせて自然と休眠状態に移行するよう準備をするのですが、ことムカゴ種となると何時までたっても花芽があがりなかなか休眠してくれないのが現実です。

以前は葉や根が元気で花芽も上がっている株を根や葉を切って強制休眠させることも何度かしたことがありますが大抵は越冬を失敗してしまいました。

熱帯スイレンが休眠するには次の3つの条件が関わってきます。

 ?、温度(気温及び水温)
 ?、日照
 ?、養分(肥料)

これらは熱帯スイレンの活動には無くてはならないものですが、これらの要素のうち1つでも欠けると植物の活動に支障が出てしまいます。

通常熱帯スイレンは開花期を過ぎると子孫を残す為、増殖モードに移行し新しいバルブを作るようになります。それに比べて、ムカゴ種はムカゴで増殖が可能なので株の増殖を行う必要がなく、いつまでも開花期が続いてしまうのです。

今年もあと2週間程となり、今朝は大睡蓮鉢に初氷が張っていました。ここ大阪にも冬がやってきました。

先々週から熱帯スイレンの冬越し作業を開始しましたが、そろそろ熱帯スイレンの越冬作業を終らせて、年が明ければブルーベリーの植替えに着手しなければなりません。
そろそろこのあたりでムカゴ種の熱帯スイレンにもお休みしていただこうと思います。
とはいっても、今年一番の寒さの中、ムカゴ種はまだまだ元気に花芽が上がっています。
根や葉はまだまだしっかりしています。そこで葉や根を切って強制休眠させるのではなく上記の休眠3要素によって休眠させることにしました。

これまで十数回スイレンの輸入を行ってきました。輸送期間は地域によっても変わってきますが約1週間かかるのが普通です。

スイレンは根洗いされて、濡れた新聞紙や紙にくるまれてビニールに入れられて送られてきます。

届いた株はほぼ確実に、ついていた葉や根が腐って新しい葉や根が生えてきます。ムカゴ種の越冬にこの手が使えないものかと前々から考えていました。根だけにすることで肥料が絶てます、梱包されているので1週間日を浴びることもありません。これと同じ状態にすればムカゴ種といえども休眠せざるを得ません。

ということでムカゴ種の休眠準備作業を行いました。1週間後取り出して葉と根を切って瓶詰めする予定です。

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【2011/12/18 23:32】 熱帯スイレンの冬越し対策 | TRACKBACK(0) | COMMENT(3)
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熱帯スイレンの冬越し作業




熱帯スイレン
冬越し作業


熱帯スイレンの冬越し作業を行いました。(ムカゴ種以外)

今シーズンはほぼ全ての品種の越冬方法をスティールウール密閉式越冬法で行うことにしました。

そこで例年通り、半導体洗浄に使う超純水を準備し先週から作業を始めていました。

なにせ鉢数が半端な数では無いので、先週は鉢からバルブを堀出す作業だけで日曜日(まる一日)を費やしてしまいました。

堀上げた時いくつかの株はまだ活動しているようで念のためそのまま根のトリミングは行わず、バルブを根ごとネットに入れてプラ舟に沈めておきました。

さらに光が入らないようブルーシートで覆い同じサイズのプラ舟をかぶせています。

昨年まで堀上げたバルブはオーソサイド溶液に浸けて消毒していましたが、今年はキッチンハイターを薄めて次亜塩素酸ナトリウムによる塩素消毒を試みました。

次亜塩素酸ナトリウムの濃度ですが0.02%(200PPM)になるよう調整を行います。
キッチンハイターの原液には、ほぼ5%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれていますので0.02%の10リットル溶液を作るには、原液が40CC必要です。

キッチンハイターの蓋は約25CCなので単純に2杯入れれば完成です。

この溶液に15分浸けて、一度流水で洗浄しガラス瓶にスチールウールと共に入れて超純水を注ぎます。

今日、なんとか50品種程冬越し作業が終りました。

いよいよ、来週末は現在考案中のムカゴ種の休眠化を試してみる予定です。

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【2011/12/12 00:44】 熱帯スイレンの冬越し対策 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1)
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